さよならヴィッツ。今度はきれいなおねいちゃんに乗ってもらえよ。犬を乗せなきゃならないような家には行くんじゃないぞ。

ここ10年、乗っていた車はスマートキーでした。
ドアノブに触れるだけでドアが開き、
ボタンを押してエンジンスタート。
10年前は最先端の技術で、
装備されてる車はまだまだ少数派でした。

そんなスマートエントリーシステムが付いた
我が愛車ヴィッツを、昨日売却しました。
幾つかの業者に査定を依頼しましたが、
一番高かったのはT-upでした。
ヴィッツRS。
スマートキー、トラクションコントロール、
スタビリティコントロール、OZホイール、
ローダウンサス、HDDカーナビ。
色々付いてましたが所詮平成18年製ですから、
まあそんなに高額にはならなかったですけどね。

全国的に名の通っている某買い取り店は
たいしたことなかったです。
「この車、うちの場合は入ると割とすぐに
売れちゃうんですよね。◯◯◯ーさんは
あまり得意じゃないのかなぁ・・・」
ってT-upのおじさんが言ってました。
業者によって得手不得手もあるんですかね。
T-upはトヨタの買い取りチャンネルですから
トヨタの車を売るときはオススメですよ。

この車には私、特別な思い入れがありましてね。
私の父が最後に乗った車であると同時に、
ニコが初めて乗った車でもあるわけです。
4年前、ニコは強制的に兄弟から引き剥がされ、
この車に乗せられ、長野からはるばる上田へ
さらわれてきたんです（笑

この10年の私の激動の時期を共に過ごした車。
やっぱり別れるときは感傷的になりましてね。
なんとなく市内をぐるっと一周しちゃいました。
前に住んでいたマンション周辺、
よく行ったスーパー、最後に父を送った病院。

そして、
今度はこんなおっさんじゃなくて
きれいなおねいちゃんに乗ってもらえよ。
オレ以上のおっさんだったら全力で拒否しろよ。
汚れるから犬を乗せることは全力で拒否しろよ。
若い兄ちゃんだったら事故に気をつけろよ。
って心の中で語りかけながら別れたのでした。




今度の車はキーレスです。

ドアはキーについてるリモコンで開けますが、
エンジンはキーを差して回して始動です。
10年ぶりです。懐かしいです。
逆に新鮮で楽しいですよ。楽しいですよ。
楽しいってば(`Д´#)
時代を遡っちゃった悔しさなんて
ここここれっぽっちもないからなっ。

遠目で見てるといいんですが、近くに寄って
細かいとこ見るとさすが11年前の外車。
国産車ほど部品に耐久性がないのかなぁ。
色あせてたりボロボロだったりします。

でも、
この車の存在価値はそんなとこにないんです。
これから彼に楽しい思い出をたくさん作ること、
それだけでこの車の価値は決まるのです。