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2016年7月3日日曜日

犬だって楽な方へ楽な方へ流されていく。うちの黒い犬の場合、それは右方向だった。

オレの進んでいく道はいつも青信号。
誰にも邪魔されず、一直線に行ってやるのさ。

うそつけ。
お前、最近曲がりっぱなしじゃねぇか。


彼の散歩コースには一箇所分岐点があります。
まっすぐ行くとちょっと遠回りで自宅へ、
右へ曲がるとショートカットで自宅へ行く
小さな交差点があります。
この場所、朝は右折、夕方はまっすぐ行くんです。
距離的には朝の散歩の方が長いんですが、
この場所はコースの終盤に位置してまして、
朝はいつもショートカットの方を選択してるんです。

毎日通っているところですから
彼はその距離感をよくわかっていて、
当然少しでも長く散歩していたいわけですから
夕方は遠回りのコースを迷うことなく選択して
まっすぐ進んで帰宅していたんです。
今までは、ね。

ところがおととい、昨日は様子が違いまして。
私はいつものように、まっすぐ行くのが当たり前
だと思ってますからそのまま進もうとすると、
彼は私を引っ張るようにして右へ曲がるんです。
変な言い方ですが、一直線に右へ曲がった感じ。
もう私に有無を言わさず、目を合わせることもなく
グイグイと、早く行くぞって雰囲気満々で。
おい、朝じゃないだろって言ってみたものの
彼は全く私に反応せず一心不乱に歩いていきます。

その理由、私は薄々わかってました。
暑かったんですよ。
昼間は庭でじりじりと焼かれ、
散歩ではアスファルトから上がる熱気に蒸され、
もういい加減やってらんねぇって感じが
彼からひしひしと伝わってきましてね。
しょうがないねって素直に彼に従ってとっとと帰宅。

すぐに水浴び、水風呂で強制冷却となりました。




夜になってもその疲れはひどく残っていたようで、
特に昨夜はいつも以上に寝てばかり。
横になってるだけじゃなくて本当に寝てるんですよ、
ずーっと。


時々涼しい場所を探して位置を変えながら
ずーっと。



足でちょいちょいちょっかい出しても、

反応なし。
つまんねー(笑


夏はまだまだ、これからが本番だぜぇ。
今からそんなに疲労困憊してたら、
これから日本に訪ねてくるって言われてる
女の子(ラニーニャ)には勝てないぞ。


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