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2015年10月29日木曜日

老犬介護問題の本質がわかった。そして自分の30年後を想像してみた。

今週立て続けに目にしたこんなニュース。

猫が犬を逆転か?ペット数見通し 散歩不要など背景に
 これまでペットの人気を二分してきた犬と猫。長く犬のリードが続いていたが、猫が逆転する日が近々やってきそうだ。小型犬ブームが落ち着き、散歩やしつけの手間から犬を飼う人が減る一方で、猫を家庭に迎える人が増えている。

ペットと入居できる、特別養護老人ホーム「飼い主が亡くなっても一生面倒をみます」
寂しさを癒し、温もりを与えてくれる、愛犬や愛猫の存在——。独居が増えている今「ペットは家族同然で、その存在なしには生活が成り立たない」と考える人は少なくない。そうしたなかで、未解決のままの一つの問題がある。独居でペットを飼っている人が、高齢になったときのことだ。「自分に何かあったとき、世話を頼める人がいなかったら、この子はどうなるのだろう?」そこに一石を投じているのが、神奈川県横須賀市にある社会福祉法人心の会の特別養護老人ホーム「さくらの里 山科」だ。ここでは、犬または猫と共に入居することが可能だという。

老犬介護という問題が最近よく言われてますけど、
この2つのニュースからわかるのは、
老犬介護問題の本質って、結局
人間の少子高齢化問題じゃないかなってことです。

犬は猫より手間がかかりますからね。
老人が犬を飼うってのはやっぱりハードル高いです。
だから人間社会が高齢化すればするほど
犬派よりも猫派が増えてくるのは当然だと思います。
しかも、世帯の中に子供・若い世代がいないとなれば
飼い主と飼い犬が共にどんどん高齢化していって
老人が老犬の世話をする老老介護状態になるわけです。
二世代、三世代同居なら老犬の面倒を見るのも
みんなで少しずつ分担することができますけどね。
人間同士の老老介護も大変ですけど、
人間と犬の老老介護だって結構キッツイですよ。


そんな中で、記事にある老人ホームの取り組みって
すごくいいことだと思うんです。
飼い主も飼い犬も最期まで一緒に居られて、万が一
ペットが残されたとしても面倒見てくれるんですから。


でもね、
そもそも犬の寿命を考えずに犬を飼いだしてしまう
っていうのは人間のわがままだと思うんですよ。
今から十数年後、
犬の最期をちゃんと看取れる自分でいられるのか。
突発的な事故等は想像しようがないでしょうけど、
自分の「老化」ぐらい、飼い主はちゃんと
考えとかなきゃいけないと思うんです。


私は、私が飼える犬はニコが最後だと思っています。
これからニコが亡くなるであろう十数年後、
私はまだ初老です。その時点ではまだ犬を飼う体力は
きっと残ってると思います。
でも、そこで新しく犬を迎え入れたとして、
その犬の生涯はそこからさらに十数年続いていくのです。
私はその命に対しては
とてもじゃないけど責任が持てません。
犬を残して先にいく、なんてことは絶対したくないし、
飼い主としてしちゃいけないことだと思います。
そんな無責任なこと、絶対できません。




30年後・・・

とある犬と入居できる老人ホームで、
床に座ってラブラドールを股寝させながら
静かに息をひきとった老人がいたら、


それはたぶん私です(笑

結局無責任なコトやっとるやないかーい

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