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2015年4月6日月曜日

桜咲く春の鮮やかなこの季節に、最期の話ってのもなんですが・・・


世の中のお年寄りは
今年も元気に春を迎えているでしょうか。

前にも書いたことがありますが・・・。

年寄りはひと冬ごとに弱っていきます。
これは自分の父を見ていて実感したことです。
冬にコタツに入りっぱなしで体を動かさないと、
年寄りは体力がどんどん落ちていきます。

春を迎えた頃には確実に前年より体力が落ちた状態。
ここで意識的に体を動かして回復させないと
その弱った体力のまま厳しい夏を過ごし、そしてまた
さらに体力を奪う冬を迎えるのです。


認知症というと、変なことを言ったり徘徊したり
なんてことを思い浮かべると思いますが、
決してそんな症状ばかりではありません。

食べることも、息をすることさえも面倒になってしまう。
認知症には「無気力」という症状もあるんです。
うちの父がそうでした。

日々の生活が少しずつ怠惰になっていき、
日に日に食べる量が減り、
朝布団から出ることさえ苦労になり、しまいには
体を起こしただけで息が上がってしまうように。

4年前の4月、私はそんな父の症状に四苦八苦していました。
今でもこの季節に、父が最後に入院していた
病院の前を通ると何とも言えない気分になります。
父も、そして母も6月に亡くしている私としては、
新たな気分で迎えるはずのこの季節を
いつもどうしてもちょっと暗い気持ちで迎えています。

お年寄りがいる家庭の皆さん、外へ連れ出しましょう。
お花見にでも行って硬くなった体をほぐして、
身も心も春モードになってもらいましょうね。



こいつの最期は・・・、私の最期は・・・、
そんなことをよく考えてしまうのも、
実はこの季節なのです。

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