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2014年7月22日火曜日

蚕都か、真田か、映画か。勝手に上田の将来を考えてみたよ。長いよ(笑

全国ニュースになってしまいましたね、集団食中毒。情けない話です。
そんな事で有名になってもらっては困るんですが、今日はその上田のお話。

先日、上田市はこれから一体どこを目指していくべきか?っていうことを、信州上田 真田陣太鼓に所属している友人と話をする機会がありました。
上田が今、外に向けてアピールしているコンテンツは3つ。

・蚕都(さんと)
・真田の地・上田城
・映画の街

この3つの中で何をイチオシするのが一番いいのか考えてみました。

「蚕都」
昔上田は蚕糸業が盛んだったということでその歴史資料が豊富にあるんですが、そもそも今現在そんな産業が市内にあるわけでもなく、「蚕都」はこれ以上話が広がっていくものではないんですね。なので友人とも意見は一致で、上田をアピールしていくには蚕都ではちょっと弱いと。
写真は蚕都上田館
ちなみに、信州大学繊維学部が上田にあるのは上田が蚕都で繊維と関わりが深かったからだとかなんとか。


「真田の地・上田城」
真田丸も決まりましたし、確かに真田氏はかなり強いコンテンツです。でも、利用の仕方が私と友人からみるとどうもミーハーなんですな。私も前々から言っていますが、上田としてまず推さなきゃいけないのは幸村でも十勇士でもなく、真田昌幸なんですよね。上田城で徳川を敗走させたのは幸村ではなく昌幸です。戦国武将ブームがとっくに下火になった今だからこそ、上田がヒーローにしなきゃいけないのは昌幸のはずなんです。その辺がどうもわかっていない。

加えて根本的な上田城の問題です。今ある上田城は戦国時代の上田城ではありません。そりゃそうですよね。あれだけ煮え湯を飲まされた家康が上田城をそのまま残すはずないですから。昌幸・幸村を九度山に幽閉して上田城をぶっ壊して仙石そして松平氏を送りこむ。真田が去った後上田はそういう道を辿ったんです。なので今ある上田城は当時の「雰囲気」を伝えるだけのものなんです。

にもかかわらず、ちょっと古い話ですが2007年(平成19年)12月14日BS放送のBS熱中夜話”日本の城 前編”「お城ファンが選んだ 好きな城ベスト10」では姫路城(2位)大阪城(3位)を抑えて上田城は1位に選ばれました。なぜ上田城が1位になったのか。それはお城の存在だけではなく真田の「歴史」を含めて評価されたものなんだと思います。だからこそ私は昌幸を勉強してほしいと言い続けているわけです。ちなみに、探したら私と同じ考えの方がやっぱりいました。

友人は真田陣太鼓に所属しているので「真田丸」に期待しているのでは?と思ったんですが、逆でした。真田陣太鼓だからこそ、真田に対する想いは特別なものがあるんですね。だから三谷幸喜がファンタジーにしてしまいそうで怖いと言ってました。真田十勇士が出てきちゃうんじゃないか、そしてその十勇士の中には女忍者がいてその女忍者と幸村が恋に落ちて・・・なんて展開になりそうで怖いんだと。確かに有り得ますね。それ考えると私も怖いです(笑

最近上田城を取り囲む掘の外の回遊路が全て舗装されました。昨日の朝ニコと行って改めて撮ってきました。こんな感じです。 

どう思います?これ。確かに今までは土だったので雨の日には水たまりができたりして歩きにくい道ではありました。でも、いくらなんでもこの舗装はないだろうと私と友人は呆れています。こういうのって鉄筋コンクリートの大阪城と同じで、先ほど書いた「昌幸が活躍した時代の雰囲気」が台無しになっちゃうじゃないですか。それにもう二度と時代劇ではロケに使ってもらえなくなってしまいます。マッタク、一体誰がこんなことを考えたのか。小石を敷く、土を固める、方法は色々あっただろうに・・・

真田は強力なコンテンツです。でも利用の仕方がこのテイタラクじゃあねぇ・・・


「映画の街」
私も友人も実はこれが、これから一番上田が力を入れるべきコンテンツだと思っています。上田は映画やドラマのロケ誘致がかなり盛んです。つい最近では「青天の霹靂」がありましたし、古くは「卓球温泉」「博士の愛した数式」「監督・ばんざい!」等等等。そして8月1日公開の映画『るろうに剣心 京都大火編/伝説の最期編』では上田の矢出沢川でロケがあったそうです。ここは前にも『たそがれ清兵衛』で使われてます。上田フィルムコミッション、かなり仕事してます。

ただし、柳町の「失敗」を繰り返さないようにしなければいけません。


柳町は古い町並みが残っていて昔は「犬神家の一族」など映画の撮影が頻繁だったんですが、やっぱり道の舗装をしてからは とんとロケが来なくなったらしいです。

今、柳町は北国街道の観光地としてかなりにぎわってはいますが、私にはこの町の魅力ってのがいまいちよくわからないんですよねぇ・・・

このように映画、ドラマのロケ地として上田が生きていくには、古い町並み、建物をいかに残していくかという事が重要になってきます。改築や新装を思慮深くしていかなければならないのはもちろんの事、火事や事故にも注意しなければなりません。
ロケ地として何度となく使われて、古い木造校舎が魅力的だった浦里小学校は2012年に火事で全焼してしまいました。当時のニュースはこちら。矢出沢川の畔にあった古い蔵も火事でなくなっています。その記事はこちら。ホント、火事が起きてしまうと歴史的にも貴重なものが陰も形もなくなってしまうので大きな損失です。気をつけなければなりません。

ちなみにミュージックビデオの撮影も盛んで、上戸彩、コブクロ、AKB48等、かなりの実績があります。変わったところでは、壇蜜がカレンダーを撮ったようですし、元TBSアナウンサーの小島慶子の写真集も上田のアクアプラザっていうプールで撮ってます。なんで上田のプールなのか。これは上田の市民はもちろん、本人もなぞのようです(笑


ということで今日は、色々友人と議論したことをつらつら書いてみました。私と友人の結論は「上田は映画の街としてがんばっていくべきだ」でした。もちろんこの蚕都、真田、映画の3つのコンテンツ全てを絡ませながらやっていけるのならそれに越した事はありませんが。
見る人の立場によっては気に入らない見解もあったと思いますが、上田愛ゆえの事と許してやって下さい。



ってか
長いよね、今日(笑





そうそう、今日フジテレビ系でやるお城ツアーズに上田城が出ます。実はこの番組のロケやってる時私と黒い犬も上田城跡公園にいたんですけど、なんか怖くて近づけませんでした。みなさん、よかったら観てみて下さい。

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