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2018年7月29日日曜日

エレクトーン教室に通っていた少年の幻影を見つめる、黒い犬を連れたかつての少年。

大して雨も降らず、風も吹かず、
ただただ台風は通過しただけでした。
夜中に何度か激しい雨音は聞いたん
ですけどねぇ。
ごくごく短時間だったようで、今朝の
散歩の時路面はほぼ乾いていたぐらい。
水不足は解消されそうにありません。




大して練習もせず、
ただただ通っていただけでした。
実をいいますと私、小学生の頃ヤマハの
エレクトーン教室に通っていたんです。
きっかけは小学校にあったオルガンに
興味を持ったことでした。
これをうまく弾いてみたいなぁと思って
オルガンを習ってみたいと親に言ったら
いつも間にかエレクトーン教室に
通わされることになってしまいまして・・。

そもそも、ごくごくシンプルなオルガンを
ごくごくシンプルにうまく弾ける人に
なりたいと思っただけなのに、
いきなり二段の鍵盤と足の鍵盤もある
よくわからんエレクトーンというものに
対峙させられたわけですから、初めから
私の興味は一気に消失。
テンションが上がらないまま2年生から
6年生までの4年間、毎週土曜日の午後
友達との楽しい遊びの時間を切り上げて、
私は教室に通っていたのでした。
もうちょっと本気でやっていれば
今頃は世界的に有名なキーボード奏者
にでもなっていたでしょうかね。
まあ、絶対音感とかには一切縁のない
私ですから、結局普通に趣味の範囲内で
終わってたでしょうねぇ・・。


そんな思い出の音楽教室があったビルが
今、解体されています。
昨日の様子。

そして今朝の様子。
ガンガン壊されてますね・・。

教室をやっていた楽器店が倒産し、
競売で落とした人物が建物に手を入れて
ここ数年テナントを募集していましたが
決まらず、結局さらに他の人物に所有権が
移って解体が決まったようです。


数十年前、このビルの2階でエレクトーンを
イヤイヤ弾いていた少年は、今、

台風の湿気でむちゃくちゃ蒸し暑い中
黒い犬と散歩してヘトヘトなおっちゃん
となり、かつて自分のいた場所を
見上げていたのでした。

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