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2018年2月3日土曜日

年寄り笑うな、行く道だもの。私の行く道、ニコ大爆笑。

これは自宅で介護されている方の話。

毎日16時に「認知症の親」が徘徊する深い理由

以前、老人ホームに入居している老人達の
話で同じような例を聞いたことがあります。
かなりの数の人たちが、やっぱり夕方に
なると荷物をまとめて外へ出て行こうと
するんだそうです。
その理由は「外出先からうちに帰るため」
なんですって。
つまり老人ホームは自宅ではなく、
あくまでも外出先という感覚なんですね。
だから夕方になると、さあさあ帰らなきゃ
って帰宅しようとしてしまうんですな。

この記事の老人にしても、ホームの老人
にしても、なんだか悲しいお話ですなぁ。
自宅とか家族とか、みんなで幸せに
暮らしてた時の記憶がいつまでも頭の中に
残っていて、それに沿った行動が出てくる
わけで、単に「徘徊」なんてひとくくり
にはできませんねぇ。

とはいえ、面倒を見ている家族は大変でね。
度重なるおじいちゃんの徘徊にもう疲弊
しまくっている家族が身近にいたんですよ。
本当にかわいそうでした。
ずいぶん前の話で今のように介護サービスが
整っていない頃でしたから、本当家族だけ、
特にお嫁さんだけで介護を丸抱えみたいな
状態でしたから。




果たして自分はどんな老人になるのか。
何十年も先の話ですが、今の生活状況から
考えて一番現実的なのは、
ニコの遺影を抱いてひとりで野垂れ死に
ですから、まあ誰にも苦労させずに
死んではいけると思いますけどね(^o^;

ただ、遺体処理する方には
ご迷惑おかけして申し訳ありません
と今から言っておきまっす(笑


2 件のコメント:

チョコまま さんのコメント...

 お久しぶりです。チョコままです。

 介護職をしている友人から聞きました。「夕方症候群」というそうですね。
夕方ころになると、「おうちに帰らなくちゃ」と、ホームにいる方でも、
ご自宅にいる方でも、いそいそと帰り支度をしたり、徘徊につながったり・・と。

 この記事のお話し、介護が始まったころのうちの母にもあてはまります。
同居の弟が出張でうちで預かった時、夕方になると「帰らなくちゃ」を
繰り返していたんです。裸足ででようとする母(娘にとってはおばあちゃん)を
留守番の娘がおやつでつって、家に戻したり・・。
それが、実家に戻っても、同じように「帰らなくちゃ」。弟も私も「ここがあなたの家」と
言ってもよくわからない様子。

 それも母との会話の中にヒントがありました。「目の前の通りのはす向かいに
化粧品屋があって、そのちょっといったところに八百屋があって、その向こうには
中華そばの店がある、そこで出前をとろう、休みだったら八百屋にはパンなど
おいているからそれを買ってきてほしい」と。あまりにも具体的すぎ。
しかもうちでも実家でも同じようなことを
話す様子に、母の弟である叔父に話を聞くと、「ビンゴ」。小中学生だったころ
母が住んでいた街の中での話でした。母の鮮明な記憶に叔父がびっくりしていた
程です。それがわかってからは、やみくもに母の話を否定せず、今日は休みみたいよ、
など適当にあしらったりができるようになりました。

 母の腰椎の骨折の具合が次第によくなるにつれて、認知症も少しゆるやかになり
実家にいたある日とつぜん、弟に「ねぇ、あたし、ずっと帰りたい、って思ってたけど、
ここがあたしのおうち、なのよねぇ?」とぼそっとつぶやいたそうです。
弟は「いつもの母が少しもどってきた」と表現していました。

 私の場合は叔父や母のいとこから母の成育歴の話を聞いて、弟と
母の年表を作りました。ほんとに、意外と知らないことが多くて。
へええー、なことも多くて、なんかちょっと面白かったです。
認知症や介護のことを全部をまるっと受け入れる、なんて到底できないけど、
母のことをちょっとだけ、知らなかったことを分かった分、なんだろう、
うまく言えないけど、ああ、きっとこれ、なんとかなるな、と思った気がします。


 母にとって今いる施設は「病院」。自分は病院に入っている。いつかおうちに帰りたい。
でも、長く暮らすことで、その「病院」が今の母の居場所になっています。
月に一度ほど、通院ででかけますが、ちょっとのことなのですが、とても
疲れるようです。そうすると「早く「病院」に戻って横になりたいわ。
とっても疲れちゃったの。」というのです。入所した当初、1分おきに
私と弟交互に携帯で電話を掛けてきて「なんでこんなとこにいなきゃいけないのぉぉ!!」と
絶叫していたのがウソのようですよ。

 いろんなとこをのりこえて、少しでもゆるやかに穏やかに
母が暮らしていけると良いなぁ、と思っています。いつも自分語り、すみません。

代表取締役 さんのコメント...

チョコままさん お久しぶりです。

なるほど、夕方症候群ですか。
ご自身の経験からのお話、大変よくわかりました。
うちの場合とっくに両親とも亡くなっているんで、もう「年表」というものは作れませんが、亡くなってからわかったことが結構ありましてね。
若い頃はどうだったかとか、私や兄弟が生まれた頃はどうだったかとか。
もし生きているうちにわかったら、最後の最後に認知症になった父への対応もちょっと違うものになったかもしれないと残念に思うこともありました。

何かに急かされたまま最期を迎えるのではなく、ゆるやかに穏やかにという時期がある方が絶対にいいですもんね、本人にとっても家族にとっても。