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2021年6月30日水曜日

彼の持病は「化膿性肉芽腫性慢性皮膚〜皮下織炎」。平たくいうと「できもの」。

昨日の朝は雨の中の散歩でした。
会社に着いてきれいに拭かれた後、彼は
久しぶりに社内へ。

朝ごはんを食べたあと、くつろぎモード
に突入のニコさん。


社内に入れたのには理由があって、彼を
早く乾かしたかったから。
なんで早く乾かしたかったかというと
午前中に獣医さんへ行きたかったからで。

彼には足の指の間にできものができて
しまうという持病がありましてな。
ほぼ一年中小さいできものが、できて
潰れてイソジンつけて治る、を繰り返して
いるんですが、今回一週間前あたりから
ちょっと大きなできものが複数できて
しまいましてね。
できて潰れてもそのあとの治りが悪くて
患部がグジグジしているうちにまた
腫れてくるようになってしまったので
こりゃ抗生剤飲まないと治らんな、と
いうことで獣医行きを決意したわけです。

夕方は単なるドライブですが、午前中に
車に乗せられたときに自分が一体どこに
連れていかれるのか彼はわかっています。
さあ獣医さんへGO!
ちなみに今回行ったのは新しい獣医さん
ではなく旧来からの獣医さんです。
薬もらうだけみたいなもんだからね。

ちょうど前の患者が帰った後だったので、
待ち時間なし、診察もものの5分で終了。
薬もらって帰ってきました。
この時間のかからないところが、新しい
獣医さんと違って良いところ(笑

抗生剤一週間飲めば確実に治ります。
いつも抗生剤頼みっていうのも良くない
とは思うんですけどね。
ただ、一番最初にできものができた時
全身麻酔打って手術で摘出したんですが
結局すぐに新しいできものできちゃって、
何だよ手術の意味ねぇじゃんっていうのを
経験してるので、まあ抗生剤を頼るのが
結局一番安全かなと思ってるわけです。

ちなみにその手術の時の病理組織検査が
こちら。

病理組織診断書

所見
提出組織は炎症病変を認める皮膚〜皮下組織です、病変中心部の真皮付属器構造は破壊消失しています。炎症病巣内に毛軸構造を認めます。腫瘍の形成、好中球、マクロファージ、リンパ球および形質細胞の高度の炎症性細胞浸潤、血管形成初見および線維増生所見を認めます。提出組織に腫瘍を示唆する所見を認めません。

病理組織学的評価
化膿性肉芽腫性慢性皮膚〜皮下織炎
pyogranulomatous inflammation

コメント
真皮付属器の破壊を伴う慢性炎症病変です。深在性膿皮症/毛包炎の所見であり、その炎症病変の分布から毛包性の良性病変(毛包性嚢胞や過誤腫など)の崩壊に伴う炎症病炎を疑います。病変中心部の構造は消失し炎症組織に置き換わっているため、現時点での正確な判定は困難です。少なくとも提出組織に腫瘍を示唆する所見を認めません。一般に組織深部に角化物が放出される構造崩壊はしばしば周辺部に重症の化膿性肉芽腫性炎症を誘発します。限局的な炎症病巣の外科的切除は治療に効果的です。

腫瘍でもないのに、できるたびに全身麻酔
打たれて「外科的切除」なんてできるかっ
てーの。
飼い主としては、これからも何とか
上手く彼に持病とお付き合いさせてやる
しかないのです。



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