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2022年9月12日月曜日

死の恐怖を感じないのは、本人はいいかもしれないけど周りの人間はフクザツ・・。


夕方の散歩の時に時々会うおばあちゃん
がいます。
前にも書きましたが、一番最初に会った
時「私も昔ラブラドールを飼ってたん
ですよー」って、会うなりニコの頭を
ポコポコ叩いたおばあちゃんです。
その時ニコは、自分に会って喜んでくれ
てるーって、叩かれても尻尾ブンブン
でしたけどね。

実はそのおばあちゃん、ニコに会うたび
いつも初めて会ったような対応なんです。
「まーいい子ねぇ。お名前は?何歳?」
「昔ラブラドール飼ってたんですよー」
ポコポコって(笑。
たぶん認知症なんだと思います。
なので私も、まるで初めて会ったかの
ように毎回お話をしています。

昨日数ヶ月ぶりにお会いしたんですが、
開口一番「まー大きい子ねぇ、何という
種類なんですか?」って聞かれまして。
そうか、おばあちゃん、とうとう自分が
ラブラドールを飼っていたことを忘れて
しまったのか・・って私、一瞬戸惑って
しまいましてね。
ラブラドールっていうんですよーって
答えたんですが、続けて「触っても
いいですか?」って尋ねてくるので
どうぞーって言ったら、優しく優しく
そのラブラドールの頭を撫でてくれ
ましてな。
あー、ニコをポコポコ叩いていたあの
おばあちゃんはもういないんだなって
ちょっと複雑な心境でした。
撫でられたニコも「?」って顔でした。

頭がボケるのは死の恐怖を感じないよう
にするための準備、なんてことをよく
言いますが、今までわかっていたことが
わからなくなってくると言う現実を
本人は本当に無自覚なんでしょうかね。
もしそこに絶望を感じていたとしたら
・・・。
やるせないなぁ・・・。



Yahoo!/いぬのきもちにこんな記事。
「人が死を理解するのは3~4才ごろ。犬は数の有限・無限や時間を理解しないので、自分の命に限りがあることもわかりませんから、死を恐れません。体調の悪さから多少の不安はあると思いますが、未来を心配せず、過去も振り返らず(記憶はありますが)、今を懸命に生きています」

やるせないなぁ・・・。


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