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2021年9月26日日曜日

聞こえないこともある。聞こうとしないこともある。聞こえないふりをすることもある。

じゃあ、なんと呼べばいいの?

その提案がないんだよなー(笑


私の父は歳を重ねるにつれ耳が遠くなって
いきました。
父の人生の最後の5年ほどは私がひとりで
面倒をみてたんですが、その頃にはもう
普通のトーンでの会話は全くできなく
なっていました。
目の前にいてもいちいち声を張り上げて
しゃべらないと全く父に届かないんです。
あのうちの息子は一日中父親を怒鳴って
いる、虐待じゃないか、って通報されても
おかしくないぐらい外にも私の声が響き
渡っていたことでしょうねぇ(^o^;

毎日毎日怒鳴ってると、父よりも私の神経
の方が参ってくるんですよ。
そのうち、父に認知症の症状が出始めて
こちらが言ってること自体がわからない
ような状態になりました。
そうなると一層何度も同じことを言わな
ければならなくなってその怒鳴り具合に
拍車がかかり、私は毎日泣きたくなる
ような心境でした。

父は、認知症になる前に自分で補聴器を
買って着けるチャンスがいくらでも
あったんですけど、なぜか「俺には補聴器
は合わねぇ」って一度も着けたことない
くせに補聴器を毛嫌いしてましてね(笑
そんな時にしっかり説き伏せて、父にこの
聴力を補う器械を着けさせておけばお互い
苦労せず意思疎通できたのになぁって、
父が亡くなってもう10年も経つのに、
「補聴器」という言葉を見聞きするたびに
思う私なのでした。



キミが年老いて耳が聞こえなくなったら
どう対処したらいいんだろう。

そうなったらそうなったで、そもそも
言葉に頼ったコミュニケーションじゃ
ないぶん、お互い空気みたいな存在に
なって、意外と幸せに暮らせるかも
しれないな・・。

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