昔、写真を撮るということはかなり特別なものでした。
今のデジカメやスマホのように
メモリーに残すのではなく、フィルムでしたからね。
フィルムが高かったし、撮った写真を見るには
現像しなきゃいけませんでした。
カメラでやたら犬の写真撮ってたら
親父に怒られたもんです。
もったいないーって。犬なんか撮るなーって。
それでもって親父の目を盗んでようやく撮った写真が
ピンボケだったりするとガッカリでねぇ。
デジタルのように、撮った写真をその場ですぐ確認する
なんてことはできませんでしたから、
写真屋さんから現像が出来てくるまではドキドキ。
で、その出来上がったピンボケ犬写真を見た親父に、
フィルム無駄にするなーってまた怒られたり(笑
デジカメが普及してきたのはまだまだ
ここ10年ほどですよね。
その前のうちの犬たちは
当然フィルムで撮らねばならなかったので、
親父に怒られたくない私は
なかなか写真に撮ることができず、
今、全くと言っていいほど彼らの写真は残っていません。
今までうちにいた犬たちの写真を全て足しても
この黒い犬のたった3年分の写真の方がはるかに多いです。
この黒いのが亡くなった後、
私は毎日、山のように残った彼の写真を見て
懐かしがって生きていくことになるでしょう。
思い出を際限なく、いっぱい残すことができる。
昔に比べたら恵まれていますよねぇ。
ピンボケでも許されますし(笑
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